ドクター紹介

歯周病を専門的に治療

上山歯科医院 院長上山 貴史

H12.3月 宮崎県立宮崎大宮高等学校 卒業
H12.4月 日本大学歯学部 入学
H18.3月 日本大学歯学部 卒業
H18.4月 日本大学歯学部付属歯科病院 研修診療部 入局
H18.6月〜
8月
医療法人伊東会 伊東歯科医院(現伊東歯科病院)へ出向
H19.4月 医療法人同人会 ワタナベ歯科医院 入社
H22.2月 上山歯科医院 継承
H24.9月~
H25.7月
EPIC(Evidence based Periodontology and Implantology Course) 受講
H26.4月~
H27.4月
藤本研修会 咬合・補綴コースPart1 受講

患者さんの「未来の創造」を考える

当院の理念、最もコアになっているのは「未来の創造」です。患者さんの口腔内の治療は年齢、全身疾患、生活習慣、生活環境などと照らし合わせて治療のゴールとメンテナンスの目標を決めていきます。要するに未来のための治療計画を患者さんと立てていくことが最も重要です。

その人にとってベストな治療を考える一方で、治療期間や費用、治療内容によってはベストではなくベターな方法を取るべき時も必要だと思ってます。例えば長期的に見て残せない歯を、抜くと入れ歯になってしまう場合に外科的に歯を長くしたり半分だけ抜いたり隣の歯と繋げたり。

長くはもたないことも説明してご同意いただいた上で治療を行う場合もあります。それさえも難しい歯は仕方なく抜歯を進めます。残しておくことで痛みが出たり他の歯に悪い影響を及ぼすなら抜歯です。全ては患者の治療後の未来を見据えていくことが重要です。

科学的根拠に基づく堅実な治療

患者の未来を明るいものにするには、治療計画の次に重要なのは治療方法だと思います。医療は科学的根拠に基づく方法、考え方でなければならないと思います。具体的に言えば、有名な先生がそういったからやる、教科書に書いてあるからやるということでは根拠がないものです。それらを仮説として捉え、いくつかのエビデンスレベルの高い論文からその治療や考え方が科学的に検証され、治療の結果として多くの症例で成果を出し、失敗しているのは何が原因なのかを理解した上で治療は選択されていくべきだと考えております。

2021年8月にEFP(ヨーロッパ歯周病学会)が「歯周病治療における診療ガイドライン」を作成しました。歯科では珍しいのですが、これはある治療内容について世の中にある論文全てから検証して、効果があるのか、どのくらい信頼できることなのかなどを具体的にまとめたものです。そのような根拠のある治療を行っていくことが歯科医師として当然の行為です。

学び続けるという姿勢

根拠のある治療をどのようにして学んでいくのか。学校で学ぶことは基礎中の基礎であり(もちろん基礎が一番大事ですが)、実際の臨床での治療については卒業してから学び続けるものです。具体的には東京や福岡などの年間コースの勉強会や学会、地元のスタディグループに参加して、学んだことに対して自分の中で疑ってかかります。

本当にそれは正しいことなのか。先生によって言ってることが違うので、自分なりに論文を見たりして臨床に活かしていきます。時には自ら症例発表をし、論文を読んでその治療の根拠を示していき、その積み重ねが科学的根拠のある治療になり患者の未来につながっていきます。また、論文の抄読会を行い自分のものに吸収していく姿勢を常に持ち続け、それをスタッフに伝え、歯科医院自体が常に患者の未来を見据えていくことがとても重要です。

当たり前のことをしっかり対応

次に大事なことは、その治療を行うときに「当たり前のことを当たり前にする」です。これは日本歯科医療の第一人者である藤本順平先生の研修会で一番最初に学んだことです。この当たり前のこととは、それをすればエラーがなく治療を遂行できるもので例えば、根っこの治療の時にラバーダム防湿をすることや、歯周病の治療の時にはまずブラッシング指導や喫煙されてる方には禁煙指導を行ったり、型取りの際にはトレーにボンドを塗って模型が変形しないようにすることなど細かいことからときには患者の生活に関わることまで。

要は治療の手順の中で発生する大事な一つ一つの手間を絶対に疎かにしないことです。もちろんその分時間はかかり、患者さんに負担をかけることもあります。しかしこれらをやり続けることで、それぞれの歯をどれだけ長くもたせることができるかかなり大きく変わってきます。

当院は、当たり前のことを当たり前に対応する、言い換えれば今までの歯科医院よりも一歩踏み込んだ、安心安全で常に世界基準の治療を提供できる歯科医院を目指しています。これから真剣にお口の健康に取り組もうとお考えの方はぜひ一度ご相談にお越しください。